caries 虫歯治療

一般歯科

歯の表面がほんの少し黒くなった、歯の裏側のステインが気になったということがきっかけで来院される方もいらっしゃいますが、そういう方は歯に対する意識が高い方だと思います。ほとんどの場合、歯が痛みだしたことがきっかけで当院を受診されます。マスクの内側で口をあまり動かさない生活になると、唾液が出にくくなってステインがつきやすくなるので、コーヒーや紅茶、煙草を愛用されている方は歯が汚れやすくなってしまいます。

軽度虫歯と重度虫歯の違い

軽度虫歯と重度虫歯の境界線を引くのは難しいのですが、端的に言えば、虫歯の自覚症状があるかないか、だと思います。たとえ虫歯になってしまっていても、まだ穴が開いていなかったり、穴が開いていても1回から2回の治療回数で、詰め物をして済む場合は比較的軽い虫歯です。
「歯が痛い」「歯がしみる」「温かいものがしみる」「あまり痛くないけど歯に穴が開いている」のような明確な症状が出ていると、虫歯が神経の近くまで進行している可能性があるので軽い虫歯とは言えません。この状態になっていると、歯を削ったり神経を抜くなどの何らかの治療が必要になってしまいます。
歯の神経がとられると、虫歯が再発しても痛みを感じませんが、もともと神経を取るほどの重い虫歯が再び進行してしまっている状態なのでかなり重い虫歯と言えます。早急に治療をしないと最悪の場合は抜歯になってしまうかもしれません。

虫歯は自然に治るのか?

歯には根っこから血液が巡ってきています。手足などは血液の循環が良いので、怪我しても免疫力で自然治癒しますが、歯の場合はそのような自然治癒は基本的に期待できません。稀に、溶けていた歯が回復する場合もありえるらしいですが、それは様々な条件が揃った本当に特殊な場合のみです。

オーバートリートメントによって歯の寿命が一気に短くなります

歯の神経に問題がなくても、歯科医院側の都合であえて神経を取る治療をされることがあります。歯の神経を取ってしまうと、歯に血液が巡らなくなるので非常に脆くなり、やがて歯が破折したり割れたりします。そういう治療を歯科医は何十年もやってきたので、歯医者ではなく破壊者と言われることもあったほどでした。本当に患者さんの人生を考えた治療を提案してくれるのか、保険治療だからと言って効率重視で雑に終わらされていないか、疑い出すとキリがありません。だから歯医者選びは大事だと思います。
最新の技術が必ずしもその方にとってベストの選択肢とは限りません。その患者さんの生活スタイルに合わせた治療こそが良い治療だと考えています。

軽度の虫歯 経過観察ができる状態。処置をしても1回~2回で終わる。
中度の虫歯 要治療。
重度の虫歯 神経の治療が必要。または、以前に神経を抜いており、内面に二次カリエスができている。

虫歯の段階

C0

状態 歯の表面が白濁、または変色。
治療方針 ブラッシング指導、経過観察。
補足 再石灰化を実現するには口の中のpHなど環境が影響する。口の中の環境が悪ければ虫歯が進行してしまうが、環境が良ければ進行を食い止めることができる。

C1

状態 エナメル質に到達している。
治療方針 ブラッシング指導、経過観察。または、1ミリ~1ミリ強の穴があるので、その部分を削る。

C2

状態 象牙質に達している。しみたり痛みなどの症状が出る。
治療方針 虫歯を取り除き、詰め物や被せ物で蓋をする。浅ければ麻酔なしでも治療できる場合があるが、基本的には麻酔した方が痛みの心配はない。
補足 虫歯が神経に近いと、治療が終わった後に「歯がしみる」症状がでることがある。

C3

状態 神経に達している。
治療方針 根管治療のあと、被せ物で蓋をする。

C4

状態 歯の根しか残っていない状態。
治療方針 抜歯。その後、入れ歯のような歯を補う治療が必要。

コンポジットレジンによる修復

コンポジットレジンとは白いプラスチックの詰め物のことです。昔と比べて性能がかなり良くなりました。審美性も高いため、かみ合わせなどの条件が合えばこちらをおすすめいたします。
虫歯の部分を削り、歯の表面のお薬を塗布してコーティングします。そして歯の表面にレジンが緊密に接着できるようにボンディング材を塗り重ねます。

歯科裏層用高分子系材料で神経を守る

歯科裏層用高分子系材料

軽めの虫歯であればこの後にレジンを詰めて治療が完了しますが、虫歯が深ければ神経を保護する薬(歯科裏層用高分子系材料)を詰めてからレジンを詰めます。このボンディング材はレジンが神経を刺激して痛み出さないように、神経を守る役割もあります。

インレーによる修復

基本的には金属を使用して被せ物をします。見た目が気になる方はセラミックを希望されると良いと思います。セラミックは自費ですので高額ですが、自然な歯の色の被せ物なので悪目立ちすることがありません。
インレー修復は大きな虫歯や、形が複雑な虫歯の場合の治療です。「被せ物をする歯」と「対になる歯」で、かみ合う時に強い力がかかることが予想される場合はインレーの方が強度的に安心です。
レジンは何度も噛んでいるうちに接着している部分が剝がれてきて、知らないうちに二次カリエスになっていることがありますので、同じ歯で複数の虫歯がある場合は、レジンのような詰め物ではなく、被せ物をして一気にカバーした方が良いこともあります。

どの治療も一長一短です。丁寧な治療と患者さんの使用状況によっては保険でもしっかり長持ちできます。